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目に見えない環境汚染時代を生き抜くために22

   新年あけましておめでとうございます。本年が環境マテリアル推進協議会及び会員の皆さまにとりまして、希望に満ちた飛躍の年となりますことをお祈りします。

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 昨年は、地球環境問題が深刻化している実態や国内のCO2削減が待ったなしの状況であること、持続可能なライフスタイルが根づく里山や伝統文化の素晴らしさ、海外の事例など、環境を取巻くさまざまなトピックを採りあげて参りました。

 有事には大手メディアがこぞって同じ出来事を繰り返し報道しますが、異常気象や未曾有の惨事といった言葉に置き換えられ、それらの真の原因や結末に関す る報道はごく限られています。心ある記者が追及して例えばドキュメンタリー番組を制作しても、その内容が既得権益(スポンサー筋)に抵触すれば、大手マス コミでは却下もしくは封印されるのがオチです。

 『国境なき記者団』(本部:パリ)という表現や言論の自由とそれを追及するジャーナリストの人権を守る非営利団体によれば、昨年殉職したジャーナリスト は世界で66名、投獄されたジャーナリストは177名にのぼります。内訳としては、15名がシリア、7名がガザ(パレスチナ)でジャーナリスト活動中に殺 され、29名が中国、28名がエリトリアで投獄されています。日本人は含まれておりませんが、命がけで活動された勇士のご冥福と一日も早い解放を願うもの です。

 同団体による179カ国の表現と言論の自由度ランキングでは、日本は53位と前年よりも31位下がりました(2013年度)。その理由として、福島に直 接ないしは間接的に関わる主題についての情報へのアクセスがほとんどゼロに近く透明性に欠けるとされています。残念ながら先進国では最低レベルです。さら に、同団体が批判する特定秘密保護法案が昨年12月13日に公布されましたので、昨年の順位はさらに下がることでしょう。日本はスパイ天国と呼ばれてきま したから、普通の先進国並みの機密保護は必要だと考えますが、法律で定める前に国が意識改革をしてスパイ対策や漏えい防止策を徹底的に講じることが先決 だったのではないでしょうか。

 日本のマスコミの特異さは、世界最大の発行部数を誇る読売新聞とそれに続く朝日新聞の朝刊の購読者を足すと約1700万部にもなり、それだけで約 5595万世帯の3割を占めることにあります。海外で歴史ある新聞社の廃業が相次いでいますが、アメリカ(約8000万世帯)で最大発行部数を誇る全国紙 のウォールストリートジャーナルでも約237万部です。しかもデジタル版の購読者数を含んでいます。毎日新聞は読売や朝日には及びませんが、それでも約 332万部発行しており、中部地方で圧倒的なシェアを誇る地方紙の中日新聞は405万部も発行しています。

 ネット社会になって言論や表現の自由化は進んだとはいえ、新聞大国日本の世論形成は大手マスコミに左右されていることは否めないでしょう。ご存じかと思 いますが、地方紙や専門紙の多くは共同通信社や時事通信社、国際記事については米国のAP通信やトムソン・ロイターといった大手通信社から配信された ニュースや画像をそのまま掲載しています。業界紙など一日何紙にも目を通される方もいらっしゃると思いますが、『みんなの経済新聞』のような地域密着型の 情報サイトやブログ、公共交通機関などで配布されているフリーペーパーにも注目してみましょう。ビジネスのターゲット層が購読しているメディアに注目すれ ばニーズやトレンドがつかめてくることでしょう。

 リフレクティックスのPRは市場へのインパクトを勘案すれば大型案件に対する営業促進ができるように『日経ビジネス』など意思決定者が購読している媒体 への広告出稿やパブリシティが有効と思いますが、同時に経営者も家庭人ですから個人住宅のお施主さま向けの地域密着型のフリーペーパーも見落とすことはで きません。雑誌が売れずに大手出版社が軒並み苦戦している中で、年間2億冊以上発行されているフリーペーパーは隆盛時代を迎えていると言えるでしょう。幾 つか例を挙げてみましょう。

@ 新居日和
発行部数:29700部
発行エリア:東京都・神奈川県・埼玉県・山梨県・栃木県・群馬県・茨城県
ターゲット:現在新居を建築中の方
URL:http://shinkyo-biyori.com/
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A RENET
発行部数:20万部
発行エリア:鹿児島県
ターゲット:住宅・不動産購入を検討される方、地元の不動産業者、住宅メーカーなど
URL:http://www.k-netwave.co.jp/reweb/

B タテタラ。
発行部数:4500部
発行エリア:岡山県
ターゲット:新築予定者
URL:http://iandf.ne.jp/
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C 陽だまりはちのへ
発行部数:95000部
発行エリア:青森県八戸市
ターゲット:県営・市営・民間アパートの居住者
URL:http://www.ragc.co.jp/hidamari/index.html
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D T-po
発行部数60000部
発行エリア:徳島県 徳島市
ターゲット:徳島市内のアパートマンション在住の20代〜40代
URL:http://t-po.jimdo.com/
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参考リンク: フリーペーパー・ナビ http://www.freepapernavi.jp/
一般社団法人日本地域情報振興協会 https://nicoanet.jp/

 若者向けのフリーペーパーの代表格、リクルート発行の『R25』は団塊ジュニア層をターゲットに首都圏中心で55万部発行されており、しかも、即日スタ ンドが空になるほど人気があります。内容やターゲットは異なれど、最大発行部数を誇る月刊総合誌『文芸春秋』の約50万部すら凌駕し、『週刊文春』の約 70万部には及ばないものの『週刊新潮』『週刊現代』と肩を並べています。電子メディアの普及に伴い電子出版や既存書籍のデジタル化も進み、出版業界の勢 力図や流通の仕組みも変容を余儀なくされています。

 余談となりますが、筆者が記事を書き始めたのは大学時代に遡ります。70年代にフリーペーパーの発行を始めた小さなシンクタンクにアルバイト採用 され、都内各地で開催される新製品などのプレス発表会に参加して経営者の方々とお会いしたり、試写会や新規オープンしたレストランなどの取材に飛び回り、 新宿の高層ビルなどのオフィス街に配布しながら社会勉強をさせて頂きました。社長が起業家育成塾も開催していたことから筆者のベンチャー精神に火がつき学 生時代に環境サークルを結成した仲間と会社を設立したこともありました。

 そのときに社長から学んだことは、ジャーナリストを目指すのであればマスコミには行くな、自分の足で取材をしろ、記事は書いて売り込め、といったことで した。加速化する環境汚染時代を生き抜くためには、信頼できる情報源を精査し、さまざまな形で現れる兆候を見逃さず、その原因を理解したうえで対処法を検 討していかなければなりません。本年もできる限り足を使った生の情報を届けて参りたいと思いますので宜しくお願い申し上げます。

筆者が90年代に記者として携わった媒体例(全て絶版となってしまいました)
いずれも広告を掲載せず、スポンサーに左右されることなく編集長の信念に基づいた編集姿勢を貫いていました。
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 近年筆者が注目している雑誌は『ビッグイシュー』日本版です。同誌は1991年にロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊。ホームレスの 方が販売員として働いて収入を得る機会を提供しています。月2回発行しており、1冊350円の内180円が販売員の収入となります。とにかく内容が面白い です。筆者は近所の四ツ谷駅前で購入していますが、販売員の方とタイミングが合わないときはバックナンバーもお持ちなのでまとめ買いしています。皆さまも 出張時などに駅前の販売員さんを見かけられたら是非お試しを。http://www.bigissue.jp/index.html

 さて、前置きが長くなりましたが、今回は年初にあたり、人が生きていくうえで欠かせない水を取巻く環境について考えてみたいと思います。

 地球は水の惑星です。といってもその多くは海水であり、淡水は3%程度しかありません。しかも、淡水の多くは氷河や流氷として存在しており、人間 が生活で利用できる淡水はわずか0.8%程度しかないのです。その淡水も経済発展と共に汚染が進み、紛争の火種にもなっています。地下水の汲みあげによる 地盤沈下やシンクホールと呼ばれる地下水脈の変化などで生じる地下空洞の問題も生じるようになりました。蛇口からの水を飲めるのが当たり前だった日本もい つしかペットボトルの水や浄水器を使うようになりましたが、それでも、蛇口からの水を飲むことができる数少ない国の一つとして世界的に知られています。

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 年間の降雨量が多く(世界平均の約2倍)水資源に恵まれた日本。世界一の長寿国となりましたが、果たして世界一幸せな国家と言えるでしょうか。日本人女 性の平均寿命は世界最長で87歳。日本人男性の平均寿命は80歳(世界第8位)となりました(2014年WHO統計)。日本人女性にとっては米寿、日本人 男性にとっては傘寿がほぼ平均値となりましたが、これからはどれだけ自分らしく幸せな生活を送れるかという指標が益々重要になってくることでしょう。健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)も日本は世界第一位となっていますが、平均寿命との差、つまり、自立した生活が送れずケアを必要とする期間が平均して10年近くあることが問題です。

 よく地球と人間の水の比率は似ていると言われますが(約3:7)、地球も人間も汚染が進むと異常気象が発生したり病気になることを考えれば、外なる宇宙 と内なる宇宙はどこかで繋がっているのかもしれません。生命体は原始の海から生まれ(他説もありますが)、人は今も母親の(海水とミネラル比が似ている) 羊水の中から進化の発生プロセスを経て生まれてきます。NASAが外宇宙の惑星探査で水の痕跡の有無を調査していますが、それは生命の有無を確認しようと しているからに他なりません。太陽系の中では地表の水資源に恵まれた唯一の惑星、地球に生まれた私たちは水資源を保全し次世代に受け継ぐ使命があると言え ましょう。

 中医学では、人間の健康は気・血・水が淀みなく循環していれば健康を維持することができると考えます。体内の水分にも同時に目を向けていくことができれ ば、健康寿命を延ばすことができるでしょう。以前、人気女性アーチストが「35歳をまわるとお母さんの羊水が腐ってくるんですよね」と発言してバッシング にあいましたが、表現はともあれ、実際に汚染が進んでいることは事実でしょう。食品添加物や環境ホルモン、重金属などが食品を通じて母体に入り羊水にた まってしまうのです。通常は生理現象によって浄化できますが妊娠してしまうとそれができず、胎児への蓄積量が多くなりアレルギー体質で生まれてくる一因と も考えられています。

 先ほど日本は蛇口からの水道水が飲める国と考えられていると書きましたが、実際のところ水道法に基づき塩素で消毒しており、給水栓の遊離残留塩素を1 リットルあたり0.1mg以上保持するよう定められています。人間は一日に約2〜2.5リットルの水分を必要としていますが、それは栄養分などを運搬し、 体内の老廃物を排泄し、体温などを調節する重要な役割を担っているからです。一方、水分を補給しないでいると10日前後で死んでしまいます。しかしなが ら、塩素のカルキ臭が残る水道水を毎日飲用して本当に問題がないのでしょうか。

 一般的には使用されている塩素剤が微量なために人体には影響を与えないと考えられていますが、残留塩素が水道水中の有機物と反応して発がん性物質のトリ ハロメタンなどの有機化合物を発生させることが問題となっています。取水地の水源が汚染されていない地方は問題ありませんが、全国で最も多く採用されてい る急速濾過方式の浄水場の場合(1650箇所)、凝集沈殿と濾過行程の前後に塩素が注入されており増加傾向にあります。近年はドイツやフランスで初期から 導入されているオゾン処理に加え、活性炭や生物処理、再凝集沈殿プロセスによる高度浄水処理方式も355箇所の浄水施設で採用されています。塩素注入はあ りますが少なくて済みます。

 311以降は放射性物質の拡散によるダムなどの水源地や水道水の汚染が問題となりましたが、普段は全く意識せずに使っている水の大切さを実感するきっか けとなりました。他にもゴルフ場(除草剤や農薬)や田畑(殺虫剤や農薬)下水や工場(化学物質)、ごみ処理場や生活用水(界面活性剤など)などが取水地の 上流から流れこむので首都圏でなくても留意する必要があります。東京でも多摩川の水質が向上し、利根川水系の浄水場では高度浄水処理が2年前に100%と なるなど改善が進んでいます。一刻も早い全国レベルの導入を期待するものです。皆さまも普段使用している水がどこからきているのか見直してみませんか?


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 最後に、水問題の専門家として日本にも在住したことがあるカナダ人のマリシャ・シブヤ女史が水問題の啓発のために出版した写真集『Water Culture』(出版社:Trolley Ltd. 発行年:2003年)に掲載されている有識者へのインタビュー記事より抜粋してご紹介したいと思います。筆者も彼女が選んだ日本人の水の専門家へのインタ ビュー補佐を行いました。同女史は国連の水に関するデータベースづくりや日本水フォーラムのアドバイザー、世界水フォーラムのコンサルタントとしても活躍 しており日本が有する高度な水の技術を世界に向けて発信しています。

blog150107-9.jpgジャン=ミッシェル・クストー
フランス人海洋探検家ジャック=クストーの息子
オーシャン・フューチャーズ・ソサエティ代表
URL(写真も):http://www.oceanfutures.org/

クストー氏とは環境関連イベントで何度かお会いしておりましたが、NYで開催された『Water Culture』の出版記念パーティーにて久しぶりに再会しました。

Q: 水問題の悪化をくい止めるために決意されていることは?
A: あらゆる手段で海と人を繋げていかなければなりません。それによってしか私たち一人一人の生活の質が海にかかっていることを理解する手立てがありません。父は『人は愛するものを守る』と言っていましたが、もっと多くの人々が水を好きになってほしいと思います。

Q: 気がかりな水問題は何ですか?
A: 私がこの質問に答え終わるまでに水不足で5歳以下の子どもたちが死んでいくことです。毎日4万1千人の子どもたちが亡くなっています。それは78 機のボーイング747が墜落しているに等しく受け入れることができません。水を供給する能力は持っているにもかかわらず、それを成し遂げる全体的な意志に 欠けているのです。世界の子どもたちのために何とかしなければなりません。

blog150107-10.jpgミハイル・ゴルバチョフ
ソビエト連邦初代大統領
グリーンクロスインターナショナル初代会長
URL(写真も):http://www.gcint.org/

以前ブログでも紹介させて頂きましたが、ゴルバチョフ氏とは運営に携わった京都のグローバル・フォーラム開催時にグリーンクロスが設立されたこともあり、同氏の環境保全に対する確固たる決意を間近で感じることができました。

Q: これまで遭遇した最も深刻な水問題とは?
A: 私がソ連の農業大臣となった1978年〜1985年に、人間による無責任且つ誤った水源管理の結果、破壊されたアラル海の問題を引継ぎました。ア ラル海に流れこむ二つ河川は綿花栽培の灌漑のために使われたため、アラル海は干上がったばかりでなく農薬や殺虫剤まみれの埃を撒き散らし、中央アジア地域 に深刻な健康問題を招く結果となりました。アラル海の消失によって、どれだけ多くの人々の命や生活がかかっていたのか思い知ったのです。この悪夢が私自身 に環境保護活動に捧げる決意を促したと言えましょう。

Q: 気がかりな水問題は何ですか?
A: ユーフラテス川にせよ、揚子江にせよ、アマゾン川にせよ、河川は人類の文明の中心地として栄え、人々や商品、アイデアを運んできました。河川は数 千年にわたって人々の命や生活を支えてきたにもかかわらず、私たちが技術を手にしたときから思慮なく破壊し、ダムをつくり、汚染してきました。アラル海は 永久に元通りにはなりません。同じことはメソポタミアの巨大な湿地帯やコロラド川の入り江にも当てはまるでしょう。こうしたことは私たちの過去や未来に対 する冒涜であり、自然や文化といったあらゆるニーズに配慮した新たな開発モデルが必要とされています。

『Water Culture』のキャプションより

カナダのセントローレンス川に棲息する5頭中1頭のベルーガ・イルカが癌に侵されており、高濃度の産業用汚染物質によって身体が汚染されています。

ガソリン1リットルをつくるのに約10リットルの水を要します。

1リットルのオイル缶で100万リットルの水を汚染することが可能です。

米国では沿岸部の水質汚染のため、その半分のエリアでは水泳や釣りを楽しむことができません。

新しい車を1台つくるために15万リットルの水を要します。

1998年にテキサスとモロッコに落ちた隕石には太陽系よりも古い水が含まれていることが判明しました。

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